「物価高で貯蓄もままならない。
副業をやらないとやばいけど、何から手を付ければいいかわからない」
「副業を始めようと思って調べれば調べるほど、結局何が正しいのかわからず動けない」
もし、こんな悩みを感じているのであれば、それは珍しいことではありません。
近年、物価の上昇や社会情勢の変化を背景に、本業だけの収入源に不安を感じ、副業に興味を持つ方が増えています。
その一方で、副業をやらなきゃと思いながらも、なかなか最初の一歩を踏み出せずに立ち止まってしまう方が多いのも事実です。
実はこの状態は、意志が弱いからでも行動力がないからでもありません。
会社員や公務員など、組織に「従事」する働き方に慣れた方が陥りがちな、「思考のクセ」が大きな原因です。
この記事では、副業を始めたいけど、最初の一歩が踏み出せないと悩む方に向けて、不安の理由を整理し、不安を抱えながらでも行動に移す考え方について解説していきます。
副業に取り組みたいと「考えるだけ」で終わらせずに、将来に向けて小さくても一歩を踏み出すためにも、ぜひ参考にこちらの記事を最後まで読んでみてください。
- 副業を取り巻く環境
- 副業の一歩を踏み出せない3つの理由とその背景
- 不安を払拭し、一歩を踏み出すためのポイント
副業を「始めたい」と思っている人は実は多い
近年の物価上昇や将来への不安を背景に、
- 現在の収入だけで大丈夫だろうか
- 何か備えておいたほうがいいのではないか
- 老後はちゃんと生活できるだろうか
そんな風に感じるのは、ごく自然なことです。
民間調査では、「副業に興味がある人」の割合は70~80%にのぼるという調査結果もあり、多くの人が「始めたいと考えている」といえます。
近年、「副業」という言葉は身近になりましたが、現実には、多くの人にとって職場や日常環境では積極的に話題にされることが少ないことでしょう。
そのため、周りを見渡すと、「副業なんて考えているのは自分だけかな?」と感じてしまいがちです。
実は、独立行政法人労働政策研究・研修機構の令和4年度調査によると、「副業者」は全体の6.0%程度のようです。(※参考)
現在では、社会情勢を背景に、この数値よりも増えていると考えられますが、実際に副業に挑戦している方がまだまだ少ないことも事実です。
つまり、副業に興味を持っている人は多いものの、「いつか始めよう」と考えたまま、まだ行動に移せていない人が多いのが実情と言えます。
SNSなどを見ると、どうしても不安な気持ちになることもあるかもしれません。
しかし、副業に興味をもち、まずは調べるところから始めていることは、間違っているわけでも、決して遅れているわけでもありません。
では、多くの人が副業に興味を持ちながらも、なぜ実際の行動に移せずにいるのでしょうか。
なぜか行動できない人に共通する3つの理由
SNSなどでは、「とにかくやってみる」「行動する人が成功する」といったような、「まずやってみましょう」的な視点が目につきます。
確かに、行動がなくては成功にはつながりませんので、欠かすことのできない重要な視点です。
とはいえ、行動する前に、なぜ行動できないのかという理由を把握しておかなければ、行動する意欲よりも不安が勝ってしまい、歩みを止めるきっかけになりかねません。
副業に興味はあるのに、なぜか一歩が踏み出せない状態の人には共通する考え方があります。
この根本的な原因をあらかじめ理解しておくことで、不安を完全になくすのではなく、不安を上手にコントロールしながら行動していけるヒントになるかもしれません。
一つの考え方として、この先も読み進めてください。
①情報過多で動けない
副業に興味を持ち、まずは情報収集から始める姿勢は、健全な行動です。
しかし、近年は副業に関する情報が溢れています。
ブログ、YouTube、SNS、広告などで情報を集め始めると、
- 今から始めるなら○○が熱い
- ○○はもうオワコン
- 本当に稼げるのはこの方法だ
- この方法は結局稼げるのは一部の人だ
などと、同じ副業に関してさえ、まったく正反対の意見が次々と目に入ってきます。
その結果、「もっと詳しく調べてから行動しよう」と思っているうちに、情報だけが増え続け、結局何も選べない状況に陥りがちです。
これ自体は、決して判断力の欠如ではなく、真面目で責任感が強い人ほど陥りやすい現象です。
会社員や公務員など組織で働く方は、「ミスをしないこと」「失敗しない判断をすること」を強く求められます。
この働き方が、「間違えない選択」を探す意識につながっているのです。
しかし、そんな方に一つ思い出してほしいことがあります。
現在の仕事に従事した選択は、「はじめから」正解とわかっていたのでしょうか?
これまで何年も働き、いろいろと取り組んできたことで、経験・工夫を重ねた結果、現在の状態になったのではないでしょうか。
結局どんな副業を選択しても、1年、3年と真剣に積み重ねていけば、少しずつ自分に合った形に近づけていくことは十分可能だと思いませんか?
「間違えない選択」を選びたくなる心理は、とても自然なことですが、最初から間違っていないかを判断することは非常に難しいものです。
それよりも、目的・目標を定めて、自分が挑戦してみたいかを選択基準にしながら、自分の選択を信じて長期的に挑戦し続けることが、情報過多の不安をコントロールするポイントだと思います。
では、次は動けなくなる2つ目の理由、「失敗したくないという思考」について見ていきましょう。
※情報が多すぎて判断に迷う方は、まずは騙されない視点だけを押さえておくのも一つの方法です。
②過度の失敗回避思考
先ほども少し触れましたが、「間違えない選択」、つまりは失敗したくないという心理も、副業に踏み出せない大きな理由です。
これまで真面目に働いてきた方ほど、「失敗は回避すべきもの」「ミスは評価を下げるもの」という意識が染みついています。
近年マネジメントの考え方も変わりつつありますが、現実として職場では、
- ミスに対して厳しい叱責を受ける
- 失敗すると理由を事細かに説明しなければならない
- 部下の指導も「失敗回避視点」で行う
といった環境の方も多いのではないでしょうか。
このような経験が積み重なることで、「失敗をしないこと=正しい」という思考が自然と備わっていきます。
そのため、副業に関しても、ついつい失敗することに大きな不安を感じて行動をためらってしまうのです。
もちろん失敗を回避することは大切で、多くの方ができれば失敗することなく最短で成果につなげたいと思うことでしょう。
しかし、ここで重要な考え方があります。
根本的に副業での失敗は、職場における失敗とは性質が大きく異なるということです。
たとえば、自分が提供するサービスが最初は全く売れなかったとします。
職場では、この時点で「失敗」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
しかし、副業では、「売れなかった」という事実を分析・改善しながら、最終的に売り上げにつなげることができれば、失敗ではなく成功へのプロセスの一部だったといえます。
多くのネット副業は、小さく始めることが可能で、取り返しのつかない失敗は避けやすい分野です。
いきなり高額スクールに投資する、多額の資金を投じて店舗を構えるなど、大きなリスクを避ければ、人生を左右するような致命的な失敗にはなりにくいでしょう。
副業で不安を抑えるには、うまくいかないことがあっても、それは失敗ではなく貴重な経験と捉える視点が大切です。
では、なぜ多くの方がこの考え方に切り替えられないのか。
その背景には、長年働く中で身についた「思考のクセ」が深く関係しています。
③従業者特有の仕事に対する考え方
組織で働く場合、多くの方が次のような前提の下で仕事をしています。
- 与えられた業務を、決められた範囲内で遂行する。
- 判断基準や正解は、上司や会社側にゆだねられる。
- 指示通りに業務を処理することが評価につながる。
- ミスや落ち度の無い、「完璧な」業務遂行を求められる。
この環境に長く身を置くほど、無意識のうちに以下のような「従業者的な思考のクセ」が身についていきます。
- 明確な正解を調べてから始めたい。
- 自分で決めて失敗するのを避けたい。
- 100点の準備状態でスタートしたい。
これらの思考をそのまま副業に持ち込んでしまうと、「正解がわからない」「失敗したくない」という不安が生まれ、行動を起こしにくくなるのは当然のことなのです。
もしかすると、これまで働いてきた中では、自分一人ですべてを決めて実行する経験はなかなか得られなかったかもしれません。
とはいえ、副業では、すべての行動を自分で決めていく必要があります。
不安に思う気持ちもあるかもしれませんが、これらの思考のクセに気づくことができれば、不安をコントロールし、少しずつハードルを下げながら行動することも十分可能です。
ここまで、行動を妨げているのは、置かれた環境によって身についた、特有の思考のクセが原因であることを解説してきました。
次の章では、この思考がもとになり、行動を止めてしまう具体的な例について説明していきます。
立ち止まってしまう状況をあらかじめ想定し、不安をコントロールするために、この先も読み進めてください。
従業者思考が引き起こす行動へのブレーキ
ここまで副業に踏み出せない理由として、「情報過多」「失敗回避思考」「従業者特有の考え方」という3つの視点を解説してきました。
特に副業のような未知の取り組みにおいては、これらの要素が組み合わさることで、行動に強いブレーキをかけてしまいます。
ここでは、多くの方が実際につまずきやすい具体的な行動パターンを見ていきましょう。
①情報収集が終わらず止まる
副業に興味を持ち、調べ始めるうちに、
- 溢れる情報に目移り。結局何を信じればいいの?
- 興味を持った副業が、本当に稼げる「正解」なのだろうか?
- 自分が「間違いのない選択」をしているのか他人はどんな意見だろう?
きっと、このような不安を感じる場面に遭遇します。
そして、まだ情報収集が足りないと感じ、ついつい、調べ続けることから抜け出せなくなってしまうケースも少なくありません。
自分としては、ただ慎重に準備をしているだけのつもりでも、それは裏を返せば、「正解が見つかるまで動けない」状態に陥っているといえます。
情報過多の環境、正解を選びたい・間違った決定をしたくないという従業者思考が、行動に強いブレーキをかけてしまうのです。
②完璧な準備をしようとして止まる
副業開始前に、「完璧な準備」を整えようとして、準備に時間をかけ続けた結果、行動に移せなくなるケースもよくあります。
- まずは知識を完璧に学ばないと成功しないだろう
- しっかりとスキルを身につけないと副業なんて無理だろう
- そもそも中途半端な状態で始めるのが怖い
このように考えて、終わることのない準備に時間を費やしてしまいがちです。
もちろん最低限の準備や知識は必要です。
しかし、副業では、実際にやってみて初めて分かることがほとんどです。
失敗を回避したい、スキルが無いと稼げない、そんな思考から「100点の準備」を求めてしまうと、結果としていつまでも始められない状態になってしまうのです。
※実は、日常業務の中で培われているスキルについて解説した記事もあります。
「スキルや知識が無いから無理かも…」と不安に感じる方はこちらも参考にしてみてください。
③最初の一歩で何をすればよいかわからず止まる
副業に興味を持ち、ある程度の情報を集め、準備も進めてきたにもかかわらず、「結局何をすればよいかわからない」という状態に陥り、最初の一歩を踏み出せないケースも少なくありません。
これは、従業者思考がブレーキになっている典型的な場面です。
きっと、どんな一歩を踏み出すにせよ、「ミスを避けたい」「正解を選択したい」「自分の決断が間違っていないか心配」といった思考が頭をよぎることでしょう。
加えて、最初の一歩は今後の方向性を決める重要な指標(=失敗できない重要な決断)という思考も重なり、行動のハードルを無意識に押し上げてしまいます。
その結果、「もう少し調べてからにしよう」と行動を先送りにしてしまうのです。
ここまで見てきたように、これらの不安は、やる気や能力の問題ではなく、これまでの働き方の中で身についた「思考のクセ」が背景にあります。
つまり、正解の一歩を選ばなければならないという心理が、行動のブレーキになるのです。
この章では、副業で動き出せない具体例を、従業者思考の観点から説明してきました。
次の章では、これらの不安の正体を理解したうえで、どのようにコントロールして行動に移すのかという視点を紹介していきます。
第一歩を踏み出すヒントとして、続きもお読みください。
※それでもいざ始めようとすると、「どんな準備が必要なの?」と迷う方も多いと思います。
そんな方はこちらも参考にしてみて下さい。
「正解を選ばなくても大丈夫」という副業の考え方
ここまで読み進めてきた方であれば、不安の正体は十分理解できたはずです。
では、この不安はどのようにコントロールしていくのがいいのでしょうか。
シンプルにお伝えすると、「正解を選ぼうとする前提」そのものから視点をそらすことが、一歩を踏み出す最も効果的な考え方です。
具体的に説明していきます。
①「とりあえずやってみる」が意味する本当のこと
SNSなどを眺めていると、
- とにかくやってみろ
- 行動を起こさなければ何も始まりません
- 動いた人だけ成功の道が開けていくでしょう
そんな話題やポストを必ず目にするはずです。
これらは確かに正しい考え方です。
しかし、文字通りと受け取ってしまうと、「正解を選びたい」不安をコントロールできません。
副業における「とりあえずやってみる」の本質は、最初から正解を選びに行くのではなく、やりながら修正する前提で動いてみましょう、という意味です。
実際、副業に挑戦していると、最初にイメージしていた通りには進まず、やってみてわかることの連続です。
恐らく、スタート段階でイメージしたとおりに歩みが進んでいくケースは稀だと思います。
僕は、この本質に気づくまでに時間がかかってしまいました。
開始初期は、「とにかく行動」というマインド論だけを意識しながら行動していたことで、「この選択は正しいのだろうか…。」「別のやり方が正解ではないだろうか…。」といった不安と常に隣り合わせの状態でした。
現在は副業の本質に気づき、やりながら修正し、自分なりの正解に向けて歩みを進める意識が生まれ、副業に対する不安はかなりコントロールできるようになりました。
まずは、「副業はやりながら修正が正解ルート」という視点を知ってほしいと思います。
そう考えると、最初の一歩は、できるだけ小さくてもいいということに気づけるはずです。
②最初はできるだけ小さな一歩の方がいい
副業と聞くと、「発信・集客・収益化」など、思わず大きな行動を想像してしまいがちです。
その結果、未知への挑戦の不安が膨らんでしまいます。
しかし、実際には、最初からそこまで考える必要はありません。
- 副業用のSNSアカウントを開設してみる
- 実際に自分の副業テーマについて小さな投稿をしてみる
- 副業に活用できそうなツールに実際に触れてみる
これくらいの行動からでも、立派な最初の一歩です。
どうせ、行動しながら修正し、自分の正解に向かうのですから、本当にこれで十分です。
そして、この最初の一歩を踏み出すことこそ、「一度はやってみた(実際に動いた)」という経験になり、次の行動へのハードルを確実に下げてくれます。
さらに、小さな行動から始めることは、失敗のダメージを最小限にする効果もあります。
③小さな一歩は失敗しても誰も気にしない
それでも、多くの人が「失敗したらどうしよう」という不安を感じてしまいます。
ですが、ここで少しだけ考えてみてください。
たとえば、SNSで小さな投稿をしてみる、そんな小さな一歩をどれくらいの人が見ているでしょうか。
正直、失礼な言い方かもしれませんが、誰も見ていません。
たとえSNSで反応がゼロだったとしても、それを気にしているのは、ほぼ間違いなく自分だけです。
仮にSNSの反応がゼロだったことを失敗と感じてしまうとしても、たぶんそれは世間からは失敗として認識すらされていません。
僕はブログで記事を書く活動が中心です。
読まれていない記事があれば、どうすれば世間の目につくだろうかということを考え、記事を修正したり、SNSで発信したり、改善を意識して行動しています。
ここまでを踏まえて考えると、最初の行動に「正解」を求めすぎる必要はないと思いませんか?
まずは、誰にも見られていない一歩から始めてみてもいいかもしれません。
まとめ
この記事では、なぜか行動できない理由の背景を説明し、具体的に一歩を踏み出せなくなる場面を紹介しながら、最初の一歩を踏み出すポイントを解説してきました。
ここまで読んでいただいた方であれば、動けなかったのは意志が弱いわけでもなく、行動力が無いからでもなく、「従業者特有の思考」がブレーキとして働いていたことを十分理解できたはずです。
僕も現役会社員です。
副業に取り組み続けている今でも、「正解を選びたい」思考は常日頃から感じています。
それでも、「正解を選ぶ」のではなく「やりながら修正し正解に近づく」ことを意識して不安をコントロールしながら活動しています。
本当に最初は小さな一歩で十分です。
最後に僕からひと言だけ…、
「まずはやってみましょう!」
ここまで読んだ今なら、この言葉の受け取り方も変わっているかもしれません。
行動できそうな気がしませんか?
※動けそうな気はするけれど、何を基準に進めればいいのか不安が残る方もいるかもしれません。
そんなふうに感じた方に向けて、次の記事では、「ブレない軸の作り方」について書いています。





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